一時的に思い立って「黒染め」をしたいと思っているあなたへ。
それがキケンなことをご存知ですか?
なぜなら「その時に染めた部分は当分それ以上明るくはできませんよ。」
サロンワークをしていて黒染めを希望される方に僕は必ずこのように聞いています。
聞かれたことがある方もいらっしゃるかもしれませんがこれはとても大切なことなのでこれからなぜかをご説明していきますね。
ヘアカラーの黒染めとは
黒染めはヘアカラーの明るさでいうと5レベル以下がそれにあたります。
写真でみるとわかりずらいかもしれませんが実際に髪の毛でみると思っているより暗いものです。
日本人のほとんどは地毛の明るさは5〜5、5レベルと言われています。
中にはもともと茶色い方もいらっしゃいますがそれは稀で大体はみなさん黒ですね。
今回のテーマである黒染めとは地毛よりも染めたあとは黒に感じます。
なぜなら天然で黒髮と人工的に黒い色素を入れ込むのとでは見た目の色味が全然違うので同じレベルでイメージしても必ず暗く見えてしまうので注意してください。
本当に黒染めにするならしっかりわかった上で染めることをおすすめします。
黒染めは髪が傷むの?
黒染めは暗くなるだけだから髪の毛に負担はかからないと思っている方がとても多いですが、黒染めでも傷みます。
理由は黒染めもヘアカラー剤だからです。
1剤と2剤を混ぜてできるもので一般的に使われるヘアカラー剤と同じもの。
でも美容師さんによっては薬剤の力を極力低く調合してくれる場合もあるので負担の度合いは違ってきます。
でも傷まないものではなことは理解しておくといいでしょう。
一時的感情で黒染めはキケン
思い立った勢いで黒染めはしないほうがいいですよ。
これは長年美容師をしてきての提案ですが、今までやってきて勢いで黒染めをした方はほとんどが後悔しています。
理由はその後染めた部分が明るくならないからです。
一時的感情で黒に下はいいがその後季節や気分が変わって明るくしたくなっても黒くした部分は明るくなりません。
なのですごく時間をかけて明るくしていくか、黒がだんだん抜けていくのを待つしかありません。
しかし完全に抜けることはないのでそれも結局は無駄になってしまい最後にはブリーチをするなりして無理やり明るくするしか方法がないんです。
急に明るいのに飽きて黒くしたら面白いんじゃないかといったお気持ちはわかります。
でも1、2週間もすると黒髮だと洋服とメイクに違和感を感じはじめ、また明るくしたくなる方がほとんど。
僕からの提案としてはまずは落ち着いて最低でも向こう一年は明るくする予定はない!という場合は喜んで染めるようにしています。
しかしそうでない場合はよく話し合って理解していただく場合も多々あるので今、迷っている方は一度よく考えてみてください。
黒くはすぐにできますが、明るくはなかなかできませんからね。
染めるとどんな仕上がり?
サロンワークで実際に黒染めした方のイメージ写真です。
ツヤが出るようにトリートメントをしっかりした方です。
元は10レベルの髪色だったので仕上がりの違いに驚かれていましたがちょっと時間がたつと見慣れたようで気に入っておかえりになりました。
ショートヘアに黒髮は映えます。
ツヤがあってまとまるとクールな印象になれることから短い方も黒くする方が増えていますね。
明るい照明の下でとった写真なので若干明るくは見えますが実際はもっとくらいです。
長い髪の毛だったので2度確認しましたがそれでも黒染めしたいということだったので黒くさせていただきました。
黒だから色もちはいいの?
黒染めだから色もちがいいかというとそんなことはなく黒染めも時間がたつと薄くなり若干茶色くなってきます。
染める前が明るい方だともう少しは明るくなりますがある一定の明るさまでいくとピタリと止まります。
色もちを良くしたい方は最低でも三回は黒染めを繰り返すことで内部にしっかりと色素が定着すやすくなります。
あとはしっかりと保湿などのヘアケアをしてあげることでより色もちは良くなるでしょう。
もし明るくしたくなったら?
これは黒くした方のあるあるなので美容師からするととても大変なことなのですが、先ほどもちょっとお伝えしましたが色が抜けるのを待って明るくしていくか、ブリーチをして無知やり明るくしてしまうかの二択になります。
徐々に抜けていくのを待つのはとても大変なことなのですぐに明るくしたいのであればブリーチをして明るくした髪の毛に好きなヘアカラーを重ねて明るい髪色にするのがベストかもしれません。
しかしダメージが伴うので慎重になってください。
最後に
黒染めはとにかく良く考えてから行うことを強くすすめます。
どうしてもという方でもまずは先を良く考えてからでも遅くないと思いますし髪のことを思ったらやはり慎重になってみてください。
大切な髪の毛はすぐに健康には戻りません。
なのでより先を見据えた上でヘアカラーも楽しんでもらいたいです。
ぜひ今後の参考に。
それでは